ちいさんに花束

ちいさんがお誕生日だったのでお店からの花束デイジーと百合なんだか小さくてちょこちょことしているので小さめの花も混ぜてみたピンクピンクとしているガルーダでピンクを体現しているキャストさんはあまりいないのでピンクって慣れないけれど女の子らしくていい色なのかも知れない次に花を贈るのはななさんとなるのだろうけれどななさんは色味というかこの花だよねってのがあるから花だけ注文してきたななさんらしい元気めな花がくるといいなこれも楽しみちいさんおめでとうございました

開かずの扉

僕の家には3年ほど開けた事のない開かずの部屋がある引っ越しのために開けなければならない最後のひと部屋はそこと相成ったウォークインのクローゼットなのだけれど中には僕の振り返りたくもない過去が沢山に詰まっているそれも手前から現在に近いところからはじまって正面が最も過去といった具合に時系列ときている恥ずかしすぎるなんでこんなことになったのだろう開けたら消えて無くなっていてほしいものだけれどもそんな魔法は持ちあわせていないので困った覚えているだけでも写真家をやっていた時の膨大な謎の日本語ですらない女だらけの資料やら宇宙船のような建築物の本やら今みたら腕の足りていないであろう写真が積み上げられているだろうし当時は興味があったのだろうけれどロクでもないものが列をなして待っているだろうし何かの神様もいた気がする格好だけは整っている写真も張りだした記憶があるどうだといった具合だろう恥ずかしすぎる渡せずに終わった手紙やらもらった手紙なんかもある事だろうおおい隠すようにしてきた僕のブラックボックスここがあったから目にもいれず安寧に過ごせたに違いないお世話になった空間でもあるということか当時の僕にはそんな外部に委託する空間が必要だったのだとおもうエロ本が詰まっていた方がまだましだ僕の恥ずかしい部分の塊がそこに集約されている部屋から今の僕ができていることにもなる訳なので直視できないけれど覗きみたい危なげな興味もあるもしもエロ本で埋まっているとしたら僕はどこかの犯罪者となっていそうなのでそれはそれで困るのかもしれないこれを全て捨てることができたからといって僕の過去が消えてなくなる訳ではないのだろうけれど無くても困らない大切なものがそこにあるのかもしれないし置いていくなんて恥ずかしいことはできないケリをつけるまでほうっておいた僕が悪いのかはたまた流れなのかなんにせよ明日が待ち遠しいとはならないし稚拙な僕を受け入れてやる儀式みたいなものと諦めてクローゼットの中を始末するまでは死ねないと意気込んでは萎えた

つけまひとつぶん

引っ越し準備でポイポイとしていたら手帳が出てきたのだけれどいろんな事を考えていたものだなとペラペラとはじまり作業が止まる本が好きで書き手の人生を追っていたり本の製造工程を学んだり紙質を学んだり製本してみたり手造りが好きで写真が好きで自然が好きで経営が好きでわからない事があると講演会に出向いたり実験したりとよく動いたものだとタバコ3本分の時間をペラペラとしたところで手が止まった日記のようだった料理をとりわけてもらった時に料理につけまが入ったようで口の中でつけまと奥歯がムギュっとなった食感を思い出して嫌な気持ちになったのでポイポイ行きとなった手帳の表紙は色味どおりの赤さだった外面が内面を持ち上げることもあるものだなと思い暗い色を選ぶ事が多かったこの節なので次の手帳は少し背伸びをした色味を選べるといいなと思う
 
e47591452f5b71dbbce0db7468cab6c40.jpg
 
0c6f2c0e8ccc1c749d1a0ac0a146749d0.jpg
一緒に食事をした人のつけまが取れている事を言わずに楽しんでいた僕は目尻の下のつけまが普段は付いていたかまだ食事に混ざっているのではと必死に思い出そうとした事を思い出したので感覚は変わらないなと思いにやついた簡単になっちゃおうかしらなんて状況次第では軽くなる言葉をさらっと吐ける女は顔も思い出せないけれど知的でいい女だったのだろうなと思うまあそれをつけまの取れた顔で彼女は言っていた訳なのでつけまひとつ分はいい思い出から差し引かさせてもらう

公式サイト

プロフィール

名前: STAFF

最近の投稿